プロがおすすめ!初心者の為のベースの選び方

おすすめベースのイメージ写真

初心者におすすめのベースと選び方《プロが直伝》

・はじめに
このページでは、これからベースを始める、楽器を買おうという初心者さん向けに
プロベースプレーヤー・ベース講師をしている筆者から楽器選びのポイントを紹介します。

プロ奏者、そして講師の立場での現実的な切り口で、
最初の一本を選ぶポイントを解説しましょう。
他ではなかなか聞けない裏話と、多少(?)の毒を混ぜながら。

・まずは見た目!

初心者の生徒に良く聞かれるのが、
「標準的な楽器を買うべきですか?」という質問。

そんな時は「毎晩抱いて寝れる子を買いなさい」と答えます。
触る気にさせてくれる楽器じゃなければ練習が続かないですから。
とにかく見た目は大事。標準的なジャズベ、プレベと言われている楽器でも
塗装やパーツの色で見た目はかなり変わるもの。

もう見た目が好きで仕方ないなら通販でも良いんじゃないかな。
そんな風にすら思います、正直。

・同率首位でバランス!

同じ位に大事なのが立奏用のストラップを掛ける位置。
右利きの楽器だとボディの左上、金属のピンが打ってある部分です。

これがネックの12F、指板上に点が2つ打ってある位置と平行なのが普通で、
この位置が自分に近い楽器の場合、弾きにくい角度に楽器が来たり、
二本目を買った際に弾きにくいどころか間違えまくる現象が起きます。
楽器が多少重くても我慢出来ますが、これはどうしようも無いです。

逆に、どんなに奇抜な見た目でも、
12F位置にストラップピンが有ると
真面目に作られてるんだなあ…と嬉しくなったりも。
好みの見た目の楽器が2本有ったら、
ストラップピンの位置を比較してみると良いと思います。
楽器よりも先に数百円位のストラップを買って、
店頭で実際に構えさせてもらうのがベストです。

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・手触りも大事

ネック、つまり左手(右利きの場合)で押さえる部分の手触りも大事です。
軽く握った時の広い意味での感触です。
細い物が弾きやすいと良く言われてますが、
ストレス感じる程じゃなければ多少の太さの違いは”全く”問題無いです。
ただ、手触りが悪いと練習する気が起きないもの。
自己判断で構わないので、長時間触っていられる楽器を。
人それぞれ手の大きさは違うので、完全に主観で構いません。

ちなみにネックの太さの話。
筆者は女性並に手が小さいですが、
6弦ベースや更にネックが太いコントラバスも弾きますし、
女生徒で長年5弦メインで弾いている人も居ます。
短くて一曲3分、長くて一ライブ3時間以上も演奏するのに
そんな太いネックを”握りしめている”訳が無い。
なので、太さに関しては気にしなくて大丈夫です。

・最後に音の話。

音色の話を最後までしないのも凄い話ですが、
これは簡単で”交換すると高価な物”の順番で楽器を選ぶべきだからです。
音を出力するピックアップという部品は、最も交換しやすい物です。

そもそも、音の良し悪しの最大の要因はスピーカーだと思っています。
疲労しきったスピーカーだと、100万クラスの楽器すらショボい音します。
次に楽器の鳴らし方。
弾き方や弾く位置で、驚くほど音量も音色も変わります。
これは練習有るのみ。だから長時間触れる楽器バランスが大事なのです。

ただ、ここで終わると問題有りそうなので一応のアドバイス。
3弦開放~5F辺りをアンプで鳴らした際に
”ドゥーン”、または”ブーン”と言っている様に聞こえる楽器、
硬く細い音色ではない上で、低音が豊か過ぎない楽器を選ぶと
バンドで合わせた時に聞き取りやすく、ストレス無く弾けます。

低音が豊かな”ボーン”や、音の重心が高い”ゴーン”だと、
単品では良くても合わせた時に聞き取り辛い事が殆ど。
擬音語で書くと抽象的に聞こえますが、
実際に音を比較するとハッキリ判る筈です。

音は駄目でも見た目は好きなんだ!という場合には気軽にPU交換を。
それはもう、劇的に変わりますから。

・まとめ

見た目=ボディバランス>ネック>音
上記の順番で選ぶと後悔は少ないと提言します。

音が良いという理由で、
国産の中古の奇抜なデザインを我慢して弾いたり、
強烈に重い楽器を身体痛めながら弾いたりしてきました。

見た目が良いという理由で
丸太の様な極太ネックを我慢して弾いたり、
高音部に指が届かない楽器を無理に弾いたりしてきました。

そんな数々の経験を経て一つ言えるのは、
10代の一番練習した時期に使っていた楽器は、
自分にとってとにかく弾きやすかったという事。
一日十数時間も練習出来たのは、熱意だけじゃなく
楽器のバランスも良かったんだなと今になって痛感します。

人それぞれの好み、体型に有った楽器を選んで、
快適に練習出来ること、それが最初の一本に一番大事な要素です。

以上を踏まえて、2015年現在で入手可能な
初心者向けモデルのお勧めを幾つか紹介して終わりにします。
生徒が所有しているなど、全て実際に触った事の有る楽器です。

~2万円でおすすめベース

Bacchus / BJB-1M または BJB-1R

国産メーカーBacchus社の最安値モデル、ジャズベ版。
RとMは指板の木材の違いで、見た目で選んで問題有りません。
それなりに良く出来た作りと、ジャズベ特有の作れる音色の多彩さは
無難な楽器が欲しい人にはお勧めです。
難点は若干ノイズに弱いかな?という部分。

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Bacchus / BPB-1R

こちらもBacchus社の最安値モデルで、プレベ版。
レッスンで使っていますが、個人的には大好きな楽器です。
はっきり言って出せる音色の幅は狭いのですが、
だからこそ余計な事を考えず良い音を出す事に集中できます。
ノイズには強いですが、とにかく音色の幅が狭いブス可愛い系の楽器。
指板の木材が一種類しかないのが難点といえば難点。

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…余談ながらBacchus社の中価格帯モデル(6万円前後)、
”HJB4-MODERN”は素晴らしく良い音がします。
価格が許すなら文句なくお勧め。

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3~5万円でおすすめベース

Sterling by Music Man / S.U.B RAY4
Sterling by Music Man / S.U.B RAY5

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RAY4が4弦、RAY5が5弦モデルです。
生徒が購入して音の良さに目が点になった楽器。
こちらもジャズベ、プレベを作ったフェンダー氏の設計した楽器で、
兄弟ブランドが手掛けた最安値モデルになります。
おそらく設計の妙だと思いますが、
パンチが有るのに甘さも有る音色のバランスが絶妙です。
5弦でも全く問題無し、本当に凄い楽器です。
難点は若干重い点と、若干音作りが難しい部分。

YAMAHA / TRBX304
YAMAHA / TRBX305

近年のヤマハの大傑作。304が4弦、305が5弦モデルです。
実は海外のプロにはヤマハのベースが大人気なんですが、
この低価格モデルにもヤマハの良さが詰まっています。
音の滑舌が良く、音色の多彩さはジャンルを選ばない。
この楽器のポイントはプリセットスイッチという、
音色を変える5段階のスイッチ。
特にsoloモードが秀逸なので困ったときはこのモードで。
難点は、見た目が苦手な人がいるかな?という部分。

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